「タカラヅカ外国語シリーズ」フランス語、第4弾の宝塚歌劇の用語編です。
宝塚歌劇の公式サービスでも、たくさんのフランス語が使われていますよね!
例えば我々が普段お世話になっているキャトルレーヴとか…ルサンクとか…
今回はそのあたりのフランス語を取り上げていこうと思います!
(レビューやエトワールなどは次回の⑤舞台用語・音楽編で取り上げているので、よければそちらもチェックしてみてください)

宝塚歌劇公式に関わるフランス語
Quatre Rêves キャトル・レーヴ
[katʁ ʁɛv]
おなじみ「キャトル・レーヴ」です!
《quatre》(キャトル)は数字の「4」で、
《rêves》(レーヴ)は「夢」です(後ろにsが付いて複数形)。
そのまま「4つの夢」という意味です。
1994年、組の数が4つの時代に、宝塚大劇場にて
キャトル・レーヴが営業を開始したことが由来のようです。
なお、5組目となる宙組は1998年に発足しました。
Le CINQ ル・サンク
[lə sɛ̃k]
ご存じ「ル・サンク」です!
《le》(ル)は定冠詞(英語でいう the)で、
《cinq》(サンク)は数字の「5」。
組の数が5つに増えてから、書籍の名前が変わりました。
ちなみに、以前の書籍は《foursome》(フォーサム)という名前でした。
parisien/parisienne
パリジャン/パリジェンヌ →タカラジェンヌ
宝塚歌劇ではスター(生徒)の皆さんのことを
「タカラジェンヌ」とか「ジェンヌ」と呼んだりしますね。
その由来はこちらの「パリジェンヌ」からきています。
「パリジャン/パリジェンヌ」は男性形/女性形で綴り・発音が異なるので、それぞれ解説します。
parisien パリジャン(男性形)
[paʁizjɛ̃]
parisienne パリジェンヌ(女性形)
[paʁizjɛn]
宝塚歌劇のスターの皆さんは全員もれなく女性なので、女性形の「パリジェンヌ」からとって「タカラジェンヌ」になっているんですね。
あまり想像できませんが、もしも宝塚歌劇が男性の集団だったら……
スターの皆さんは「タカラジャン」と呼ばれていたかもしれません。(え?)
なお、公式サイトの「宝塚用語辞典」では、「タカラジェンヌ」という呼称について下記の説明があります。
戦前のレビュー黄金時代を築いた白井鐡造が、小粋でおしゃれなパリ娘というように、美しくてエレガントな宝塚歌劇の生徒達につけた愛称。1937年には「たからじぇんぬ」と題するレビューを作っている。
これがわかれば、もっと楽しい。宝塚用語辞典 | 特集・Special site | 宝塚歌劇公式ホームページ
確かにぴったりで素敵だな~と思います!
あとがき
いかがでしたでしょうか。
個人的に、タカラジェンヌの綴りが気になって仕方がない今日この頃です。

パリジェンヌの綴りをもとに、
タカラジェンヌをアルファベットで書くとしたら《takarasienne》…?
《parisienne》(パリジェンヌ)は《Paris》(パリ)からきているからこの綴りになるけど、
《Takarazuka》には《s》がはいってないから、ひょっとして《z》とか《j》の可能性もある…?
あ、《z》なら《Takarazuka》の中に入ってるな…
じゃあ一番それっぽい綴りは《takarazienne》になるのか…?
タカラ…ズィエンヌ…???
みたいなことを考えてしまいました。
実際はどうなんでしょうか…もしご存じの方がいらっしゃったら教えていただきたいです。
それにしても、「パリジェンヌをもじってタカラジェンヌと呼ぼう」という発想自体がおしゃれで、宝塚の世界観にマッチしていて素敵だな~と思います!


参考文献:
- Larousse. “Définition de citation.” Larousse.fr. Accessed August 18, 2025. https://www.larousse.fr/dictionnaires/francais/.
- 宝塚歌劇団. “宝塚歌劇100年の歩み.” 阪急電鉄・宝塚歌劇公式サイト. Accessed August 21, 2025. https://kageki.hankyu.co.jp/fun/history.html.
- “新たな夢の舞台へ― 宝塚歌劇は100周年。愛と夢と感動のステージを、これからも,” 宝塚歌劇公式サイト, accessed August 21, 2025, https://kageki.hankyu.co.jp/100th/history/index.html.
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