サイト内検索
カテゴリー(アイコンから選択)


プロフィール
台詞(せりふ)ユウ
管理人
「宝塚歌劇×知りたい」をテーマに、公演知識やデータをお届けする宝塚ブログ。

宝塚歌劇への愛とリスペクトを込めてサイトを運営します。

宝塚歌劇のスペイン語 #1 ―エル・クンバンチェロ歌詞解説 Part1

この記事でわかること
  • エル・クンバンチェロの歌詞全文
  • 歌詞の和訳
  • 単語・文法の解説

タカラヅカ外国語シリーズ・スペイン語まとめの第1弾です。

宝塚の公演ではスペイン語の歌詞やセリフもたくさん出てきますよね。

第1弾では、有名なラテン音楽である「El Cumbancheroエル・クンバンチェロ)」の歌詞を解説します。

このシリーズでは分かりやすさと探しやすさを重視し、一貫してカタカナ発音を記載しています。
外国語本来の発音は、発音記号音声再生ボタンからご確認いただけます。

外国語を解説する記事のリンクまとめ

目次

エル・クンバンチェロ 歌詞解説

和訳

 「 再生」ボタンで試聴できます

太字部分が今回の解説ポイント

A cumbaクンバ cumbaクンバ cumbaクンバ cumbancheroクンバンチェロ
クンバ、クンバ、クンバ──陽気なクンバンチェロ

A bongoボンゴ bongoボンゴ bongoボンゴ bongoceroボンゴセロ
ボンゴ、ボンゴ、ボンゴ──ボンゴ奏者

Riquitiリキティ que va sonandoソナンド elエル cumbancheroクンバンチェロ, bongoceroボンゴセロ que se va
リキティ、リキティと音を響かせ、陽気なクンバンチェロが行く
ボンゴを叩きながら行く

Bongoceroボンゴセロ que se va
ボンゴ奏者が行く



A cumbaクンバ cumbaクンバ cumbaクンバ cumbancheroクンバンチェロ
クンバ、クンバ、クンバ──陽気なクンバンチェロ

A bongoボンゴ bongoボンゴ bongoボンゴ bongoceroボンゴセロ
ボンゴ、ボンゴ、ボンゴ──ボンゴ奏者

Riquitiリキティ que va sonandoソナンド elエル cumbancheroクンバンチェロ, bongoceroボンゴセロ que se va
リキティ、リキティと音を響かせ、陽気なクンバンチェロが行く
ボンゴを叩きながら行く

Bongoceroボンゴセロ que se va
ボンゴ奏者が行く



Y suenaスエナ asíアシ elエル tamborタンボル ríquititiリキティティ
太鼓はこんなふうに鳴る──リキティティ

bomボン bomボン
ボン、ボン、バ

y vuelveブエルベ a repicarレピカール ríquititiリキティティ
そして繰り返し打ち鳴らす──リキティティ

bomボン bomボン
ボン、ボン、バ



A cumbaクンバ cumbaクンバ cumbaクンバ cumbancheroクンバンチェロ
クンバ、クンバ、クンバ──陽気なクンバンチェロ

A bongoボンゴ bongoボンゴ bongoボンゴ bongoceroボンゴセロ
ボンゴ、ボンゴ、ボンゴ──ボンゴ奏者

Riquitiリキティ que va sonandoソナンド elエル cumbancheroクンバンチェロ, bongoceroボンゴセロ que se va
リキティ、リキティと音を響かせ、陽気なクンバンチェロが行く
ボンゴを叩きながら行く

Bongoceroボンゴセロ que se va
ボンゴ奏者が行く

el cumbanchero 
エル・クンバンチェロ 
お祭り騒ぎをする男

[el kumbanˈʧeɾo]

El Cumbancheroエル・クンバンチェロ)」という曲は、1943年にプエルトリコ(中米のカリブ海に位置する島。スペイン語圏)の作曲家によって作詞・作曲されました。

タイトルがそのまま歌詞にも出てきますね。「お祭り騒ぎをする男」という意味です。

el》(エル)は定冠詞(英語でいう the)です。

cumbanchero》(クンバンチェロ)は、
中米(キューバ、メキシコ)の口語表現が元になった単語で、普通に辞書で検索しても出てきません。

キューバやメキシコの口語表現で「お祭り騒ぎ」「酒宴」を表す《cumbancha》(クンバンチャ)と、

単語の後ろにくっついて「~をする男性」を表す《~ero》(~エロ)ということば(接尾辞)を組み合わせた単語です。

それで《el cumbanchero》(エル・クンバンチェロ)「お祭り騒ぎをする男」という意味になります。

ちなみに、「お祭り騒ぎをする」を表すなら
la cumbanchera》(ラ・クンバンチェラ)になります。

(「~をする人」を表す接尾辞が、女性形の《~era》(~エラ)「~をする女性」に変化します)

Columnコラム

―スペイン語の単語には男性形/女性形の区別がある―

男性形の《cumbanchero》(クンバンチェ)、
女性形の《cumbanchera》(クンバンチェ)のように、
スペイン語の名詞には必ず男性形/女性形の区別があります。

男性形の単語は《oで終わることが多く
女性形の単語は《aで終わることが多いです。

Columnコラム

―スペイン語では定冠詞も性別に合わせて変化する―

スペイン語では、定冠詞(英語でいう the)にも男性形女性形があります。

男性形は《el》(エル)
女性形は《la》(ラ)です。


ちょっと複雑ですが、それぞれ複数形もあります。

男性の複数形は《los》(ロス)
女性の複数形は《las》(ラス)です。

実はこれらの定冠詞は地名にも使われているんです。

例えば、
中米の《El Salvador》(エルサルバドル)、
アメリカの《Los Ángeles》(ロサンゼルス)、
アメリカの《Las Vegas》(ラスベガス)など。

地名に限らず、定冠詞はこれからもたくさん出てくるかと思いますのでぜひチェックしてみてください。

ちなみに冒頭の《A cumba cumba cumba》(ア・クンバ・クンバ・クンバ)の部分ですが、

特に意味のある単語というわけではなく単にリズム感や熱気を表現するための歌詞だと考えられます。

この曲は音の響きやリズムの流れを楽しむような音楽で、擬音語が度々出てくるのが特徴的です。

bongocero 
ボンゴセロ 
ボンゴを演奏する男

[bonɡoˈθeɾo]

意味は「ボンゴを演奏する男」。

ボンゴはラテン音楽(ざっくり中南米の音楽)で用いられる太鼓の一種です。

混同されがちですが、同様にラテン音楽で用いられる太鼓の一種で「コンガ」というものもあります。

▼サイズ感のイメージ。
 左が《bongo》(ボンゴ)です

《bongo》(ボンゴ)は男性名詞
《conga》(コンガ)は女性名詞

察しのいい方はきっとお気付きだと思いますが、

bongocero》(ボンゴセロ)は
前項の《cumbanchero》(クンバンチェロ)と単語の構造が似ています。

太鼓の一種である《bongo》(ボンゴ)と、

単語の後ろにくっついて「~を扱う男性」を表す《~ero》(~エロ)ということば(接尾辞)を組み合わせた単語です。

それで《bongocero》(ボンゴセロ)「ボンゴを演奏する男」という意味になります。

ちなみに、《bongo》(ボンゴ)は男性名詞
conga》(コンガ)は女性名詞です。

oで終わることが多男性形の単語と、
aで終わることが多い女性形の単語の一例ですね。

Columnコラム

―スペイン語の発音はローマ字読み・カタカナ発音でもほぼ通じる―

数ある外国語の中で、スペイン語は日本語を話す私たちにとっては発音が簡単な言語かもしれません。

実はスペイン語の発音はローマ字読みカタカナ発音でもかなりの高確率で意味が通じるんです。



その理由はスペイン語の母音が日本語の母音(アイウエオとほぼ同じであることと、子音もローマ字読みに近いことが挙げられます。

実際にスペイン語の母音a, i, u, e, o》はこんな感じの発音。
(ウの音だけ少し特徴がありますが、全体的に日本語の発音に似てますね)

[a i w e o]



子音もほとんどがローマ字読みで通じます。

ただし一部ローマ字読みとは異なる発音もあるので、それらは今後の記事で出てきたときに解説します。
Columnコラム

―ボンゴセロ の本来の綴りは《bongosero》―

実は、歌詞に出てくる《bongocero》(ボンゴセロ)という単語は基本的にスペイン語の辞書には載っていません


代わりに、《bongosero》(ボンゴセロ)なら載っています。
意味も「ボンゴを演奏する男」です。

なぜ綴りが違うのかというと、
スペイン本土のスペイン語とラテンアメリカ(中南米)のスペイン語の間には単語の発音に若干の違いがあり、
それが綴りにも反映されることがあるからです。

英語でも似たような現象はあって、アメリカ英語とイギリス英語とオーストラリア英語で、発音・綴りや、そもそも使われる単語が異なったりしますね。

あとがき

宝塚ではラテンショーなどもたくさんあるので、スペイン語をちょっと知っているとより楽しくなるのではないかと思います。

ラテン音楽の特徴はとにかく熱いところ。
軽快なリズムに乗せられた熱気あふれる歌詞を聞くと、つい音楽に身を任せたくなってしまうのではないでしょうか。

なお、「El Cumbancheroエル・クンバンチェロ)」の歌詞についてはまだ解説しきれていない単語もあるので、引き続き次の記事でも解説します。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

外国語を解説する記事のリンクまとめ


参考文献:

  • “Diccionario de la lengua española.” Real Academia Española, n.d., https://dle.rae.es/. Accessed 31 Aug. 2025.
  • “Diccionario de americanismos.” Asociación de Academias de la Lengua Española, n.d., https://www.asale.org/damer/. Accessed 31 Aug. 2025.

当サイトの外国語音声は©ondoku3.comを使用しています

当サイトではデータの可視化・検索などの便利機能を実装するために独自プログラムを開発しています。
こちらのバナーをクリックしていただけると大変励みになります!
  

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

この記事をシェアする

コメント

コメントする

       

       

目次